一般社団法人日本バレエ団連盟は、バレエ芸術の振興と普及を期して、バレエ芸術に携わる関係諸機関及び関係諸団体との連絡調整を図り会員の活動を支援するとともに、会員相互及び関係諸団体との交流を促進し、バレエ芸術に関する調査研究、バレエ公演環境の整備等を行うことにより、我が国の文化芸術の発展に寄与することを目的として活動しています。
~日本バレエ団連盟の沿革~
1968年、日本のバレエ界と文化庁を結ぶパイプラインとして「連絡協議会」が組織された際、今後のバレエ界の発展のために自由に討議する場をつくろうという声が上がり、1971年にスターダンサーズ・バレエ団、東京バレエ団、牧阿佐美バレヱ団の3団体により「東京バレエ協議会」が結成されました。後に東京シティ・バレエ団が加わり、以降バレエ団の枠を超え共通する諸問題に連携して取り組んでまいりました。
2014年9月、東京バレエ協議会4団体に新たに井上バレエ団、小林紀子バレエ・シアター、貞松・浜田バレエ団、法村友井バレエ団が正会員、新国立劇場バレエ団が準会員として加わり、日本のプロフェッショナル・バレエ団を統括する全国組織として、「日本バレエ団連盟」が発足いたしました。2024年4月にNBAバレエ団、谷桃子バレエ団、7月にバレエ シャンブルウエストが正会員として加わり、会員団体は計12団体 となりました。
~活動内容~
・バレエ芸術振興のための講習会等の開催及び後援
・バレエ芸術に関する国際交流
・バレエ芸術に関する人材育成
・内外バレエ団との交流、提携
・会員バレエ団体の活動支援
・バレエ公演環境の整備
・バレエ芸術政策に関する研究、提言
・その他この法人の目的を達成するために必要な事業
<主な取り組み>
舞台芸術を支える人材の育成
習い事文化が広く根付いている我が国において、バレエは人気の習い事であり、その広い裾野から優秀なダンサーが育ち、国際的に活躍していいます。一方でその背景に、多くの優秀なバレエダンサーが海外に活躍の場を求めている現状があり、日本のバレエ団の運営基盤整備が求められています。観客の拡大や公演機会の充実、ダンサーの待遇改善を図り、優秀なダンサーや運営スタッフが心置きなく創作活動に専心できる環境を実現するため、日本バレエ団連盟では、ダンサー・運営スタッフ・観客という3つの側面から、舞台芸術を支える人材の育成に取り組んでいます。「情報ライブラリ」 では育成事業の報告書データを公開しています。
バレエを全国に届ける
「バレエで全国に希望を~日本バレエ団連盟によるアートキャラバン事業」 として、会員団体のバレエ団による本格的なバレエ公演を全国にお届けしています。これまで、令和3年度から令和5年度にかけて、全国36都道府県に累計101公演をお届けし、国内各地で多くの方にバレエ公演を楽しんでいただくことができました。お住まいの地域や経済的な環境等による鑑賞格差の是正、地域の活性化、地域のバレエ振興にもつながる取り組みとして、今後も継続していきたいと考えております。
令和6年度は、「舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン)」の一環として、4団体による6公演を実施することが決定いたしました 。ぜひ、たくさんの方に足をお運びいただけますと幸いです。
バレエをもっと身近に
“敷居が高い”と思われがちなバレエをより多くの方に身近に感じていただきたい、バレエ芸術の素晴らしさをより広く知っていただきたいという想いからスタートした〈上野の森バレエホリデイ〉 に参加し、バレエ団の枠組みを超えたプログラムを実施したり、こどもの日に芸能花伝舎にて開催される「芸術体験ひろば」にてバレエ体験プログラムを開催するなど、様々なお立場の方にバレエに親しんでいただく機会の創出に取り組んでいます。
文化芸術の発展に向けて
日本バレエ団連盟は、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(略称:芸団協) の正会員団体として、「文化芸術が豊かに位置づく社会づくり」を目指した活動への協力や、他の文化芸術ジャンルとの交流・意見交換を行っています。また、昨今の国内外のバレエを取り巻く環境や、バレエ芸術政策に関する調査研究結果を踏まえて、国や自治体の施策への提言を行うなど、文化芸術の発展に向けた活動に取り組んでいます。