日本バレエ界草分けの一人、橘秋子(1907‐1971)が1933年に設立した橘秋子バレエ研究所及びバレエ団が母体となり、1956年に牧阿佐美バレヱ団が発足。活発な公演活動を展開し、国内外で活躍する数多くのダンサーを輩出している。
最初の海外公演は1978年、イタリア、フランス、イギリス、イスラエルの20都市で41公演を上演。近年は2008年に約1ヶ月の『デューク・エリントン・バレエ』スペイン公演、2014年グラナダ国際音楽舞踊祭の出演等がある。
上演レパートリーは、チャイコフスキーの三大バレエ『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』をはじめ、『ドン・キホーテ』『ジゼル』『ラ・シルフィード』『ライモンダ』『ロメオとジュリエット』『三銃士』『ホフマン物語』フレデリック・アシュトンの『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』、ジョージ・バランシンの『セレナーデ』、ローラン・プティの『ノートルダム・ド・パリ』『アルルの女』『若者と死』『ピンク・フロイド・バレエ』、ナチョ・ドゥアトの『カミング・トゥギャザー』等、代表的な全幕作品から近代の著名な振付家の作品まで幅広く、日本初演も多く手掛る。特に2001年、ローラン・プティが牧阿佐美バレヱ団に振り付けた『デューク・エリントン・バレエ』世界初演が話題を呼んだ。日本の歴史を題材とした創作にも取り組み、古典の改訂振付では衣裳デザイン、舞台装置まで総合芸術としてより質の高い舞台創りを目指して、欧米を中心に著名な振付家、美術家、教師、舞踊家らを招聘し、国際的な活気溢れる芸術交流の場としても常に高い評価を得ている。
また、芸術選奨をはじめ内外の名誉ある賞を受賞するダンサーの層の厚さに定評があり、継続的な公演活動と関連の橘バレヱ学校やAMステューデンツ等、一貫した教育システムによる充実した指導の成果が注目を集めている。
2015年10月、公益財団法人橘秋子記念財団より独立し、一般財団法人牧阿佐美バレヱ団となる。
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